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第6回 京都大学発・新技術セミナー「産学連携によるマイクロ波無線電力伝送実用化シンポジウム」を東京オフィスで開催しました。(2013年1月8日)

2013/01/16

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  産官学連携本部は、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)、公益社団法人 自動車技術会、電子情報通信学会 無線電力伝送研究会、ブロードバンドワイヤレスフォーラムの協賛を得て、東京オフィスにおいて新技術セミナーを開催しました。本セミナーは、宇宙空間で大規模な太陽光発電を行いマイクロ波で地球に送電する「宇宙太陽発電所(SPS)構想」に関する技術の概略を紹介すると同時に、実用化に向けた企業の取組みを紹介し、さらに研究開発が広がることを期待して開催したものです。 まず、主催者の京都大学から生存圏研究所・篠原真毅教授の挨拶があり、篠原教授は「年始にかけてマスコミで自動車への電力伝送技術が取り上げられるなど話題性が高まっている。新聞記事には、欧米では技術の標準化が進んでいると書かれているが、言い換えれば日本からの技術開発の組織的な発信が弱い。」と問題提起し、産学連携による無線電力伝送実用化の重要性を指摘しました。 次に、産官学連携本部・金多隆准教授より京都大学の産官学連携活動の紹介があり、全国の大学で1位(文部科学省集計・平成23年度)となった共同研究実績(金額ベース)および知的財産ライセンス収入等の実績や、シーズ情報発信、国際産官学連携、AUTM Asia 2013 Kyoto開催案内、技術相談窓口等について説明がありました。 続いて、個別の研究発表と質疑討論が行われ、篠原教授が「マイクロ波送電のこれまでとこれから」、日本電業工作株式会社・事業開発部グループ長・古川実氏が「長距離ワイヤレス電力伝送の実用化に向けて」、ABボルボグループトラックテクノロジー部門・産官学連携日本代表・外村博史氏が「非接触給電システムの自動車適用」、株式会社翔エンジニアリング・代表取締役・藤原暉雄氏が「マイクロ波送電システム応用上の課題」、三菱重工株式会社・航空宇宙事業本部宇宙事業部・安間健一氏が「電動車両向け無線充電システムの開発」、鹿島建設株式会社・技術研究所・丹羽直幹氏が「建築構造物を用いたマイクロ波無線ユビキタス電源」、三菱電機株式会社・通信機製作所・本間幸洋氏が「宇宙太陽光発電技術の産業応用について」と題して、それぞれ講演されました。 最後に総合討論として各講演者と会場の活発な意見交換が行われ、無線電力伝送の実用化に向けて、企業、大学、研究機関の英知を集めて組織化することが提案されました。 本セミナーは、申込受付開始から2日で満席になるほど産業界の関心の高さを窺わせ、100名の定員を上回る120名の来場者がありました。 産官学連携本部では、これからも京都大学の研究成果の発信と産学連携プロジェクトの創成に努めていきます。 shinoharakanetafurukawatonomura 左から篠原真毅教授、金多隆准教授、古川実氏、外村博史氏 fujiwarayasumaniwahonma 左から藤原暉雄氏、安間健一氏、丹羽直幹氏、本間幸洋氏 whole 写真-9 会場の様子

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