この度、生物多様性条約と名古屋議定書に関する理解促進を目的としたセミナーを下記の通り開催しますので、ご案内申し上げます。
遺伝資源・生物資源(動物、植物、微生物)を海外から取得して研究を行なう研究者の方、海外の研究者と共同研究されている方、また、それらの研究支援に関わる方(産学連携、研究推進、URA、海外連携等の担当部署に所属する方)が対象となりますが、生物多様性条約・名古屋議定書に関心のある方もご参加頂けます。
皆様お誘い合わせの上、ご参加頂けましたら幸いです。
チラシ(PDF)ダウンロード
こちら
ポスター(PDF)ダウンロード
こちら
【背景】 |
生物多様性条約の目的のひとつである “Access and Benefit-Sharing (ABS)” (遺伝資源の取得の機会及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分)に関する名古屋議定書が、昨年10月に発効しました。 |
現在、関係省庁で日本国内における対応策(国内措置)の検討が進んでいますが、名古屋議定書に基づく国内措置は、大学や研究機関の研究活動に少なからず影響することも予想されます。 |
日本において、遺伝資源提供国の法令を遵守すること、事前同意(PIC: Prior Informed Consent)を取得していること、利益配分の項目が入った相互合意(MAT: Mutually Agreed Terms)を行なうことが大学・研究者に求められますと、研究成果の発表、保存遺伝資源の第三者への移転、特許出願や技術移転活動が難しくなることも想定されます。 |
このような状況の下、ABSの専門家をお迎えし、生物多様性条約・名古屋議定書の基本的原則についてご講演を頂くことになりました。 |
【日時】 平成27年9月11日(金) 9:00-12:00
【場所】 京都大学国際科学イノベーション棟 5階 シンポジウムホール
【地図】
http://www.saci.kyoto-u.ac.jp/?page_id=4
【講師】 国立遺伝学研究所 ABS学術対策チーム チームリーダー 森岡 一 氏
【参加費】 無料
【内容】 生物資源と法規 |
9:00- 9:15 MTA手続について (京大・知財) |
9:20-10:20 生物多様性条約の基本的原則について(仮) |
(休憩) |
10:30-11:30 各国国内法令、EU規則、名古屋議定書遵守について(仮) |
11:30-12:00 質疑応答 |
|
※ 当日午後、更に理解を深めたい方を対象とした講演会(応用編)と個別相談会を予定しています。ご希望の方は申込時にお申し出下さい。 |
13:30-16:15 応用編 講義 (希望者のみ) 日本の国内措置への対応について(仮) |
16:30-17:30 個別相談会 (希望者のみ) |
【申込方法】 |
参加を希望される方は、9月8日(火)までに所属、氏名、連絡先(電話番号・メールアドレス)を mta[at]saci.kyoto-u.ac.jp までご連絡下さい。([at]を@に置き換えて下さい。) |
【ABS学術対策チームについて】 |
国立遺伝学研究所 ABS学術対策チームは、文部科学省指導の下、生物多様性条約/名古屋議定書の基本的原則について啓発・推進し、また、遵守実行のための支援活動を行なっています。 |
【講師紹介】 森岡 一 (はじむ) 氏 |
味の素株式会社にて中央研究所研究管理部課長、医薬事業部副部長、知的財産センター次長、経営企画部専任部長、Ajinomoto Pharmaceutical USA Inc. 社長&CEO、JBIC (バイオ産業情報化コンソーシアム)にて研究開発本部長、研究所長等を歴任し、平成24年より現職 |
【お問合せ】 |
京都大学産学連携本部 知財・ライセンス化部門 |
Tel: 075-753-5296 (担当:谷村・坂田) |
【主催】 国立遺伝学研究所 ABS学術対策チーム、京都大学産学連携本部 知財・ライセンス化部門