2018/10/23
本講座では、生態学(水域生態系、陸域生態系、生態学的解析)に関する網羅的な知識や研究事例を紹介します。
生態学が取り組むべき分野横断的研究において過去20数年にわたり中心的研究機関として従事してきた京都大学生態学研究センターの叡智を結集した講座となります。
講座内容は「水域生態系」、「陸域生態系」、「生態学的解析」の3回での開催で、環境に関する自社、自団体の課題解決につながるスキルを習得することを狙いとします。
生態学(水域生態系、陸域生態系、生態学的解析)について、短期間で正しい知識を習得したいとお考えの方、あるいは知識を体系的に整理し、実践力を強化したいとお考えの方の参加をお待ちしております。
【第1回】2018年12月13日(木) 13:00~19:00
【第2回】2019年1月17日(木) 13:00~19:00
【第3回】2019年2月18日(月) 13:00~19:00
京都アカデミアフォーラムin丸の内 会議室 D
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/kaf/about/access.html
入館方法
https://www.kyodai-original.co.jp/common/img/outline/kyoto_academia_forum.pdf
〒100-6510 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10階
入館方法はこちら
各回30名
・環境関連企業、農林/水産/林業のご担当者
・地方自治体の環境保全対策のご担当者
・環境関連省庁、団体・協会のご担当者
・3回合計 80,000円(税込み)
・各回ごと 30,000円(税込み)
※3回合計のお申込みでも、各回ごとで異なる参加者の聴講も可能
※3回全ての受講企業・法人様には生態学研究センター認定修了証を発行
京都大学生態学研究センター、京大オリジナル株式会社
https://www.kyodai-original.co.jp/?p=1511
京大オリジナル株式会社 担当:川村・松本
075-753-7778
mail : kensyu@kyodai-original.co.jp
13時~ 水域食物網の構造と機能の解明(センター長教授 中野 伸一)
水中の物理過程が湖沼におけるアオコの発生や海洋の植物プランクトンの優占種の決定に与える影響、とくにアオコの防除に関係する話しをします。また湖沼、海洋、河川における微生物による食物連鎖の話をします。これは、「どのような有機物をどれだけの量までならば、自然の自浄作用で処理可能か?」に関係しています。
15時~ 微生物生態学、藻類学 (特定准教授 程木 義邦)
近年、有害藻類の生理や生態の研究手法として、環境中に存在する遺伝子を直接検出したり、ゲノム情報から対象種やその一部の系統が持つ特異的な形質を評価できるようになりました。また、これらの情報は有害藻類の分子系統地理解析やモニタリングにも活用できます。今回は、分子生物学的手法による有害藻類の研究事例を紹介します。
17時~ 自然景観の中の生物間相互作用(特定准教授 宇野 裕美)
河川には水生昆虫や魚や両生類など様々な生物が、食ったり食われたり、お互いに影響を与え合いながら生きています。
本研修ではそれらの生物とその相互作用を守るために河川のどのような構造が大切かお話します。
13時~ 植物生理生態学、樹木生理学 (教授 石田 厚)
温暖化等の影響により、近年、熱波や乾燥が世界各地で見られ、樹木の枯死や森林生態系の崩壊が報告されています。ここでは、植物の水吸収、樹木の乾燥耐性や乾燥枯死の生理メカニズムについて、その基礎から樹木診断について講義を行います。
15時~ 植物生態学、熱帯生態学 (准教授 酒井 章子)
生命の宝庫ともいわれる熱帯林はどのような生態系なのか解説します。
また、熱帯林をめぐる環境問題、とくに日本と関係の深い東南アジアの熱帯林の劣化や減少の問題について議論します。
17時~ 生物間相互作用、生物多様性 (准教授 東樹 宏和)
生態系内では、無数の生物種がお互いに関わりあっています。動植物だけでなく、微生物も含む複雑な相互作用網について、DNAメタバーコーディングやネットワーク科学を融合した最新の研究について解説します。その上で、微生物叢分析や生態系レベルの分析がどうSDGsに関わる活動に貢献するのか、議論します。
13時~ 数理生態学 (副センター長教授 山内 淳)
数式やコンピュータを駆使して生態現象の本質に迫る「数理生態学」という分野について講演します。 生物の数の変化や性質の進化に関する理論研究の基本的な枠組みを説明し、それを踏まえて最近の研究内容を紹介します。
15時~ 植物適応進化に関する分子生態学 (教授 工藤 洋)
自然に生育する植物は一見動かないようですが、種子を分散させることで予想以上に移動しています。その移動を遺伝子の流れとして推定する方法を演習を通じて学びます。
また、種子分散が果たす役割について、進化と保全の両面から解説します。
17時~ 安定同位体を用いた生態系解析 (教授 木庭 啓介)
生態系の構造は複雑であるが、生元素は環境と生物の間を巡る共通要素であり、この循環を理解することで生態系の構造を理解することができます。今回は生元素循環を解析するための安定同位体比というツールを、動物の食性解析や植物の窒素獲得競争といったケーススタディの紹介を通じて講義します。
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