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本学の研究成果が日本オープンイノベーション大賞「科学技術政策担当大臣賞」を受賞しました

2024/02/19

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内閣府主催の第6回日本オープンイノベーション大賞において、京都大学、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、Chordia Therapeutics株式会社、宮崎大学、公益財団法人京都高度技術研究所が、「科学技術政策担当大臣賞」を受賞しました。

Chordia Therapeuticsは、小川誠司 医学研究科教授と武田薬品工業との共同研究の成果を基に設立された創薬スタートアップであり、本学子会社の京都大学イノベーションキャピタルの支援を受けています。

同賞の審査においては、大手企業から独立し官民ファンドからの協力を得てスタートアップを設立し、大学や国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)との産官学連携により新規抗がん薬を創出して製薬会社への導出を成功させたことが、日本の創薬エコシステムの新しいロールモデルとして高く評価されました。

なお、小川誠司 医学研究科教授およびChordia Therapeutics株式会社は、産官学連携本部のインキュベーションプログラム(※)の支援を過去に受けています。

インキュベーションプログラム
 研究成果の事業化のために、本学研究者と起業家が協力し、VCからの資金調達を目指すプロジェクトを支援する制度

 

受賞者コメント


小川誠司 医学研究科(腫瘍生物学講座)教授のコメント


私が京都大学で研究を開始してまもなく、米国留学から帰国した森下大輔氏(現Chordia Therapeutics のChief Scientific Officer)と出会ったのが2014年、それから産学連携での創薬研究に協力して取り組んで参りました。これまで私自身はがんのゲノム異常という観点でがんの性状を明らかにすることを行ってきましたが、その成果を基にして新薬候補が創出する場に直接関わり、そして貢献できたことは私の研究者としても初めての経験となりました。今回の経験を踏まえて次のさらなる新薬創出に関わる取り組みを行っていきたいと考えています。


上野博之 京都大学イノベーションキャピタル株式会社 投資第二部部長のコメント


産官学連携による本研究成果の社会実装を、スタートアップであるChordia Therapeuticsへ引継ぐことに貢献できたことを光栄に思います。Chordiaでは、森下CSOが率いるチームが、本研究開発を京都大学・宮崎大学などの研究機関と協力し、迅速かつ有効に進めました。更に、本研究成果を基とした高度なビジネス判断を実施してきたと振り返ります。Chordia従業員の皆様、投資家や事業会社の皆様、研究機関や国機関の皆様、本イノベーションに関わっていただいた多くの関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

参考リンク


第6回日本オープンイノベーション大賞について – 科学技術・イノベーション – 内閣府 


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