産官学連携本部は、フラウンホーファー研究機構とともに、「
ドイツ・サイエンス・デー in 京都」のプログラムの1つとして日独セミナー「
Functional Materials for a Sustainable Future」を芝蘭会館別館で開催しました。
「ドイツ・サイエンス・デー in 京都」は、
ドイツ科学・イノベーションフォーラム東京(DWIH東京)が、10月25日(金)~26日(土)に京都で開催したイベントです。持続可能な発展に向けた研究をテーマに、ドイツの研究や高等教育機関について関西在住の学生や研究者に紹介すること、また日独の研究・イノベーションの分野における交流を促進することを目的としています。ドイツから多数の大学、研究・助成機関、企業の参加がありました。
日独セミナーでは、学際領域、自然科学、法学の分野における全8テーマについて、日独の研究者が最新事例を報告しました。このうち、産官学連携本部では、フラウンホーファー研究機構と材料化学分野での日独セミナーを企画し、開催しました。
セミナーでは、まず、フラウンホーファー研究機構のイヴィツァ・コラリッチOPER(機能性材料プロセスエンジニアリング・ロボティクスオフィス)所長からフラウンホーファー研究機構の概要紹介と持続可能な未来に向けたナノテクノロジーの可能性についての講演がありました。
続いて、本学の大嶋正裕 工学研究科化学工学専攻・教授から「Fusion of Old and Nano Technologies for Environmentally-Benign Polymer Processing」と題して、高分子材料、製造プロセス、製造装置の3者の関わりを中心とした講演がありました。
本学の田中一義 工学研究科分子工学専攻・教授からは「Fundamental Properties of Nanocarbons: Toward Contribution to Industry」と題して、ナノ炭素材料の製品化、実用化を目指した研究開発についての講演がありました。
最後に、講師3名によるパネルディスカッションが行われ、ドイツ企業を交えた今後の国際連携の可能性について、聴講者も交えた熱心な討論が繰り広げられました。
産官学連携本部では、これからも海外の研究機関や企業との国際連携を推進し、本学の研究成果をより広く展開できるよう活動を継続してまいります。
プログラム等詳細は
http://www.german-science-days.jp/(外部サイト)からご覧ください。
イヴィツァ・コラリッチ フラウンホーファーOPER所長

大嶋正裕 工学研究科化学工学専攻・教授

田中一義 工学研究科分子工学専攻・教授