産官学連携本部は、企業・団体8者とともに、第5回Advanced Electronics Symposium 2013を開催しました。
このシンポジウムは、京都に拠点を置きグローバル展開する電子部品・製造機器、計測機器のメーカーが中心になり、この7つの企業と京都大学、(公財)京都高度技術研究所の9者で構成する実行委員会が企業と大学、大企業と中小・ベンチャー企業といった垣根を越え、京都ならではのオープンイノベーションをめざして、平成21年から開催してきたものです。
わが国では、いま社会インフラの大量更新時期を迎え、安全・安心を確保しつつ、さらなる暮らしの快適性向上を図ることが強く求められています。今回のシンポジウムでは、「安全、安心に向けての社会インフラのスマート化」と題してエネルギーエレクトロニクスやセンサーシステムなど「社会インフラの安全・安心」に向けてチャレンジする企業の先端的な取組みをご紹介し、研究者、技術者の交流を通じて、いま日本や世界が直面する社会課題の解決にエレクトロニクスの分野から貢献することを目的としています。
まず、本学の小寺秀俊 理事・副学長(渉外・産官学連携担当)/産官学連携本部長よりオープニングトークとして、本学の新たな産学連携の取り組みや、わが国の科学技術・研究開発の抱える課題が示されました。
続いて、本学の美濃導彦 情報環境機構長/学術情報メディアセンター教授から「センサ情報の社会的共有-センシングWEB-」と題して、監視カメラによる画像情報の収集・分析・活用とプライバシー保護の両立を中心とした技術開発の経緯や課題についての招待講演がありました。
シンポジウムでは、いま話題のテーマに関して講師を招いて講演を行い、最新の情報を習得するとともに、それぞれの企業を代表する研究開発者が「今どのような最先端技術開発に取り組み、今どのような最先端の技術ニーズに関心があるのか」の視点で、口頭発表と展示で明らかにしていきました。
ポスターセッション&交流会では、企業、大学、産業支援機関の展示発表が行われ、研究者、企業人、学生等の参加者が垣根を越えて、情報交換と学術交流を深めました。
産官学連携本部では、今回のシンポジウムが、多数の参加者のもと、企業が主体となって提案する産学連携の場として寄与したと考えており、今後とも世界に向けての技術情報発信の新たな枠組みと有意義な情報交換の場を提供できるよう活動を継続してまいります。
プログラム等詳細は
http://www.aes-kyoto.org/(外部サイト)からご覧ください。
小寺秀俊理事・副学長/産官学連携本部長によるオープニングトーク
美濃導彦情報環境機構長/学術情報メディアセンター教授による招待講演
シンポジウム会場の様子
本学のポスター展示