2009/02/23
京都大学総長の松本紘です。
本日は、大変お忙しい中、在英日本大使館 特命全権公使 西ケ廣渉、オックスフォード大学学長Prof. John Hood、独立行政法人日本学術振興会理事長 小野元之、ブリストル大学学長Prof. Eric Thomas、サセックス大学学長Prof. Michael Farthing、エジンバラ大学Prof. Stephen Hillier, Vice Principal Professor、インペリアル・カレッジ・ロンドンProf. Sir Peter Knight, Senior Principal of Imperial、ユニバーシティカレッジロンドンProf. K. Michael Spyer, Vice-Provost for Enterprise、文部科学省高等教育局大学振興課長 義本博司、日本学術振興会ロンドンオフィス所長 古川佑子、JETROロンドンセンター所長 舟木隆、英国商工会議所事務総長 高橋眞樹、英国バイオテクノロジー・生物科学研究会議 Prof. Douglas Kell, Chief Executive、英国議会科学技術室 Prof. David Cope, Director、をはじめ、大勢の産官学連携に係る関係者の皆様方に、京都大学ロンドン欧州事務所開所式にお集まりいただき、誠にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
それでは、京都大学の概要を紹介いたします。
京都大学は、2番目の帝国大学として主に研究を目的に1897年に設立されました。最初の帝国大学は、本学より30年前に東京に設立された東京大学ですが、政府の官僚を養成する目的として設立されました。
京都大学は、日本の首都より離れた京都に設置されたため、教授陣や科学者たちは、自身の研究に専念できたのです。
現在、京都大学は3つのキャンパスを構えています。メインキャンパスは京都市の北地域にあり、正門前にシンボルの時計台があります。第2キャンパスは南の宇治地区に、第3キャンパスは西の桂地区があります。その他にも、日本全国に37のフィールドがあります。また、京都大学には10の学部、17の研究科、13の研究所、29の研究センターがあります。このように京都大学には、数多くの研究施設があり、これは本学の特徴となっています。
本大学には教授が3000人弱、事務職員は2500人います。 学生数は、学部生が13000人、研究生が9300人で、留学生は、1350人 います。また、1年に3400人の海外からの研究者が本学を訪れています。英国タイムズの大学評価によると、上位200機関中、本大学は15位となっていましたが、これに満足はしていません。本学は、日本の文化や言語面での孤立が障害となり外国教授の雇用に関しては多くはありませんが、積極的に取り組んでいます。同様に留学生の数も、欧州や北米と比べると少数です。この問題を解決すれば、順位はより高くなると考えています。
世界に展開している本学の施設は主にアジア地域にありますが、これに加えてチンパンジーやゴリラの研究のためアフリカ地域に11の施設があります。
京都大学の研究者は欧州や北米への出張も多いわけですが、欧米には活動拠点が少ないのが現状です。今回のロンドンにおける拠点事務所は、欧州において、特に産学連携の活動をする拠点となり、我々にとって初の試みとなっております。また、大学との連携も行っていきたいと考えております。ロンドンを欧州拠点として選んだ理由は、この地が政治や経済、学問の活動の中心だということ、そして欧州で活動するにあたり、ロンドンから各欧州の活動の場が近く、大学や企業への訪問がしやすいということがあります。
またロンドンやロンドン近郊には素晴らしい大学があり、これからの近い将来において、より密な連携をしていきたいと思っております。その詳細については、後ほど産官学連携本部長の牧野圭祐教授より説明していただきます。
英国と日本の親交は、1858年の日英友好通商条約の締結より始まり、150年を超えるものになりました。英国から初めて日本に到着したのはウィリアム・アダムス、日本では三浦按針と呼ばれた人です。彼は徳川将軍に仕え、外国人の助言者として日本の学術的知識の発展に貢献しました。
日本からの英国の留学生としては菊地大麓氏を紹介したいと思います。彼は3代京都大学総長として4年勤めました。彼は文部大臣でもありましたし、京都大学総長職の後に理化学研究所の初代代表も務めました。欧州でも彼は素晴らしい成績を修め、ケンブリッジ大学でマスターコースを修習し、ロンドン大学よりPhDを与えられました。日本からの留学生の始まりといえます。彼は、日本に多大な知識をもたらしました。
本開所式が、日本と英国、そして欧州の企業・大学との連携活動において、今後ますます活発になり、産業界と大学そして大学間連携を通してこれら大学、すなわちこれをI-U-U-I(I You 友 愛)連携へと発展することを願います。よろしくお願いします。ご静聴ありがとうございました。
<来賓挨拶>(以下、敬称略)
在英日本大使館 特命全権公使 西ケ廣渉:
産官学連携から学ぶこと、英国の経験から学ぶことはたくさんあります。京都大学は高い評価を得ている大学であり今後の欧州との連携においても、特に科学技術の面において多大に貢献することでしょう。
オックスフォード大学長 Prof. John A. Hood:
京都大学との連携は、科学分野を主に1996年より研究協力をしています。この不況の中、地域に関係なく、優秀な人材とアイデア交換を継続的に行い、学術的に連携することは、大変重要なことです。今後の英国での大学間の連携に期待します。
日本学術振興会理事長 小野元之:
京都大学産官学連携欧州事務所開所をお祝い申し上げます。京都大学は、基本理念に「研究の自由と自主を基礎に、高い倫理性を備えた研究活動により、世界的に卓越した知の創造を行う」とあるように、教育だけでなく研究に対しても力を注いできました。京都大学には、学術的情報交換を促進し、世界の平和と進歩に貢献することを期待しています。
京都大学産官学連携本部長 牧野圭祐:
(レセプション:京都大学 塩田理事、ブリストル大学 Prof. Eric Thomas学長)
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