食は、私たちが生きるうえで欠かせないものであり、私たちの健康や生活に大きな影響を与えます。しかし、現代社会においては、食に関わる課題が山積しています。環境問題、食の偏り、食品ロスなど、多くの問題があります。
本プログラムでは、サステナビリティが新たな事業機会であり、価値を生み出すものであると捉え、食の生産から消費・廃棄に至るサプライチェーンを考えるだけでなく、食をとりまく生活や文化、芸術までを含めて、有機的につながる循環のデザインを創ります。
このプログラムを通じて、参加者は自己及び社会や環境に対する理解を深め、循環型社会の実現に貢献することを目指します。
開催日 |
2023年6月18日(日)~7月30日(日) 全6回 ※7月1日~7月2日は一泊二日 |
開催地 |
京都大学吉田キャンパス 国際科学イノベーション棟他
※フィールドワークは京都駅もしくは京都大学発着予定です。
※宿泊は男女別相部屋になります。 |
対象者 |
大学生、大学院生、社会人 |
応募の要件 |
・プログラムの全ての講義に対面で出席が可能なこと
・各回で提示される課題に積極的に取り組めること |
期待する受講生像 |
・社会的なインパクトを大きくしたいという志向がある人
・起業や研究者を目指している学生
・社会課題に関心がある人やアントレプレナーシップに興味がある人
・サーキュラーエコノミー(循環経済)について深く考えたい人 |
定 員 |
24名程度 ※選考あり |
受講料 |
無料 ※飲食費、旅行保険等一部個人負担 |
詳 細 |
プログラムの特徴
・アート思考で自己理解を促し、行動観察で社会を知り、価値観を整理する。
・世界ではサステナブルガストロノミーがどのような文脈で理解され、具体的にどのような起業家が活躍しているのか理解する。
・フィールドワークでは日本国内の地域の食と農の取り組みを体感し、地域資源や環境課題を知り、循環をより複雑に有機的に描けるよう視座を高める。
・参加者同士で議論やディスカッションを行いながら、アイデアを出し合い、循環型社会をデザインする。
プログラムの目的
・自分が本当にやりたいことを見つける=自分事にする。
・サステナビリティに関する理解を深め、ファクトベースで根本的な課題を発見する。
・アート思考やデザイン思考を活用し、より創造的かつ効果的な解決策を見出す力を付ける。
・これらのアプローチを通じて、社会課題に対する理解や解決方法の発見に貢献することを目指す。
スケジュール
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日 時 |
タイトル |
1 |
6/18(日)
13:00-17:00 |
自己理解を深め、創り出す力にスイッチを入れる
-オリエンテーション
-創造的思考および創造的コミュニケーション力開発 |
2 |
6/24(土)
10:00-14:45 |
新しい問いを立てる
-行動観察
-デザイン思考を超えて |
3 |
6/24 (土)
15:00-19:00 |
ガストロノミーのサーキュラーエコノミーを知る
欧州の食と農の起業家と語る |
4 |
7/1(土),2(日)
一泊二日 |
フィールドワーク/視座を高める
地域資源を俯瞰して循環を理解する |
5 |
7/9(日)
13:00-17:00 |
有機的な視点で循環をデザインする |
6 |
7/30(日)
13:00-17:00 |
最終発表 |
講師紹介
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㈱ホワイトシップ 代表取締役、(一社)ELAB 理事 長谷部 貴美
20代から社会起業家を目指し、2001年アーティスト谷澤邦彦と共にホワイトシップを創業。アーティストとオーディエンスの両方の立場からアートの可能性を探究し、アートプログラム「EGAKU®︎」を開発。2018年EGAKUによる経営者から次世代リーダーを対象とした創造的リーダーシップ開発事業、および組織開発コンサルティング事業を立ち上げ、現在大手企業中心に200社以上の導入実績を持つ。一方で2013年より9201 Galleryのディレクターとして展覧会の企画運営、2019年より一般社団法人ELABを通して中高大・大学院の教育のアップデートにも貢献している。
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大阪大学フォーサイト㈱ プロジェクトマネージャー 加藤 夏来
修士号取得後、大阪ガス行動観察研究所(株)にて行動観察・リサーチを担当。2022年に創業メンバーとして大阪大学フォーサイトに参画。新価値創造のためのコンサルティング、クライアントとの共創事業に取り組む。九州大学非常勤講師。認定人間工学専門家。
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㈱GEN Japan 代表取締役 齋藤 由佳子
英国の大学を卒業後、2000年株式会社リクルートに入社。HR事業部在職中にBusiness View制度でシリコンバレーに駐在。サンノゼ大学で経営を学び、帰国後同社の新規事業コンテストRingで優勝し、以降2010年まで同社のネット新規事業開発室やメディアテクノロジーラボに所属。2011年より欧州へ移住し、イタリア食科学大学院Master in Food Culture修了。2014年にイタリア政府公認ソーシャルイノベーションスタートアップ制度にて、初の外国人起業家としてミラノに食文化教育ベンチャーGenuine Education Network(GEN)を創業。2016年株式会社GEN Japanを設立。現在までに世界30カ国以上が参加するカルチュアルイノベーションプログラムを提供。 Forbes JAPAN「世界で闘う日本の女性55人」に選出、2020年シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード初のカルチュラルプレナー、女性起業家として受賞。日本の地方行政や教育機関にて食文化による創造都市のプロジェクトや文化教育政策アドバイザーを担当し講演・執筆多数。
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㈱ROOTS 共同代表 曽 緋蘭(Feilang Tseng)
サンフランシスコにて社会課題解決型のインダストリアルデザインを学び、卒業後インテリアデザイン会社でブランディングを手掛ける。2005年に帰国。11年間京都のオムロンヘルスケアにて数々のヘルスケア商品を手掛け、2016年より独立。京都市京北の茅葺古民家に住み、地域の魅力を引き出すコミュニティデザインを行う。現在は株式会社ROOTSとして、世界中の学生(香港理工大学、スタンフォード大学、北京大学附属高校など)や、ヨーロッパの建築の専門家を里山へ招き日本の伝統家屋を学ぶツアーなど、サステナブルスタディツアーを企画運営。
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ファシリテーター紹介
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㈱ROOTS 代表取締役 中山 慶
大学卒業後、英語の同時通訳者として世界一周のクルーズ船にて勤務。その後、東京にて旅行会社が発行する雑誌『風の旅人』にて編集者として働く傍ら、秘境地域への添乗員としての経験も積む。2013年、学生時代より住んだ東京より京北に移住。外国人向けの自然・文化体験サービス「Discover Another Kyoto」を立ち上げ、2016年には京都信用金庫「京の起業家大賞・最優秀賞」を受賞。「Local Wisdom 地域に宿る知恵」をテーマに、富裕層ゲストや世界中の教育機関、プロフェッショナルたちにプログラムを提供し、京北や里山の知られざる魅力を伝えている。同時にコミュニティ・ツーリズムの実践を、日本・海外の里山にも広め、国内外の他地域との連携を深めている。仕事で訪れた国は80ヶ国に及び、多言語を素早く、効果的に学ぶ方法をノウハウ化し、地域の商工会や高校生たちへの英語講師、様々な里山地域でのガイドやコーディネーター養成も行っている。
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京都大学産官学連携本部イノベーション マネジメント サイエンス起業・教育部 特任准教授 真鍋 希代嗣
筑波大学卒、東京大学修士、プライス・ウォーターハウスを経て日本国際協力機構(JICA)外部専門家としてイラクに駐在、海外投資誘致業務等に従事。ベトナムにおける外食事業の起業・会社売却を経て、ジョンス・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)修士課程を修了、その後、世界銀行ワシントンD.C.本部において科学技術イノベーション政策分析に従事、コンサルティング会社等を経て教育関連スタートアップを設立。
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企画設計・運営管理
中原 有紀子(京都大学産官学連携本部イノベーション マネジメント サイエンス起業・教育部 研究員)
チラシ・ポスターはこちら
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申込フォーム |
https://forms.gle/iESo4ZcoUhBmwojm8
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申込締切 |
2023年6月4日(日)
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発 表 |
選考結果は6月9日(金)までに通知します。 |
問合せ |
京都大学産官学連携本部イノベーション マネジメント サイエンス起業・教育部
ims*saci.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えて送信してください |
備 考 |
主催:京都大学産官学連携本部
共催:京阪神スタートアップ アカデミア・コアリション(KSAC)
本事業は、JST研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシテム形成支援)により実施するものです。
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